「農林中央金庫寄附講義 自然資源経済論」終了報告(2009年度~2020年度)

設立趣旨

本プロジェクトは、農業・林業・水産業などの自然資源依存型産業とそれらの産業に依拠する地域社会が衰退化への危機に直面している状況のなか、自然資源依 存型産業の意義および位置づけについて見詰め直し、それらの産業に依拠している地域社会の今後における持続可能な発展をどう支えていくか、そのための新た な政策研究の必要性が高まっているとの共通認識にもとづき、農林中央金庫の子会社である農林中金総合研究所の協力も得て研究も含めた形で共同運営するものです。

農林中央金庫は、農林漁業協同組合等の出資により設立された協同組織金融機関として、金融を通じて我が国の農林水産業や社会経済の発展に貢献することを目的としています。本寄附講義については、CSR活動の一環として取り組むものであり、教育・研究分野への支援を通じて農林水産業の発展に資するとともに、大学院生・留学生を含む一橋大学の学生が我が国の農林水産業を学ぶ機会として極めて有益なものであると認識しています。

一橋大学は、産業界との連携の一環として、農林水産業の協同組織の金融機関である農林中央金庫の協力を得て、今日の社会的・時代的な要請に応えていく人材の輩出と独自の共同研究が一層充実化できるものと期待しています。また、研究成果にもとづいた特別講義(市民公開の講演会やシンポジウム等を含む)を実施する、自然資源経済論プロジェクトを発足させました。


公開シンポジウムの記録

2017/12/9 市民公開シンポジウム
FIT導入5年 今こそ地域からのエネルギー転換を

2017/1/28 市民公開シンポジウム
第Ⅰ部 上映会&監督特別講演 「奪われた村:避難5年目の飯舘村民」
第Ⅱ部 シンポジウム 「農業・農山村の価値と日本社会再生への展望」

2016/1/30 市民公開シンポジウム
これからの農業・農山村の未来をどう展望するか

2015/1/31市民公開シンポジウム
「地方創生」はこれでよいか?―都市農村関係から持続可能な日本社会のあり方を問う―

2013/2/2 ワークショップの開催(共催)
第27回ニッセイ財団 環境問題助成研究ワークショップ「農業・農村の危機と再生への提言」― 地域連携のための政策論 ―

2012/12/17~12/22 飛田晋秀写真展
原発震災で失われた故郷を撮る

2012/1/28 市民公開シンポジウム
福島原発被災からの復興・再生を考える――チェルノブイリの悲劇と教訓をどう生かすか

2009/04/18 プロジェクト発足記念市民公開講演会&シンポジウム
今日の経済危機と環境危機をどう乗り越えていくか



プロジェクトの成果刊行物

寺西俊一・石田信隆[編著] 『輝く農山村:オーストリアに学ぶ地域再生』
寺西俊一・石田信隆・山下英俊[編著]『農家が消える:自然資源経済論からの提言』
寺西俊一・石田信隆・山下英俊[編著]『ドイツに学ぶ 地域からのエネルギー転換 ―再生可能エネルギーと地域の自立―』
寺西俊一・石田信隆[編著]『自然資源経済論入門<3> 農林水産業の未来をひらく』
寺西俊一・石田信隆[編著]『自然資源経済論入門<2> 農林水産業の再生を考える』
寺西俊一・石田信隆[編著]『自然資源経済論入門<1> 農林水産業を見つめなおす』


雑誌掲載論文
寄稿「自然資源経済論プロジェクトがはじまりました」(『調査と情報』2009年11月号(第15号)所収)
特集論文「自然資源経済論の課題と射程」(『一橋経済学』所収)
特集論文「自然資源経済と再生可能エネルギー」(『一橋経済学』所収)
『環境と公害』(Vol.43 No.4)の「〈特集〉 東日本大震災と原発事故〈シリーズ12〉:地域からのエネルギー転換」に
『環境と公害』(Vol.48 No.1)の「〈特集2〉欧州における地域からのエネルギー転換の最前線」に


全国自治体再エネ調査の記録

全国自治体再エネ調査(第1回)
全国自治体再エネ調査(第2回)
全国自治体再エネ調査(第3回)